独立系時事メディアのフリー・マレーシア・トゥデイ(Free Malaysia Today、FMT)によると、マレーシアの裁判所は、シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサ(Resorts World Sentosa、RWS)が地元の飲食店経営者から260万リンギ(660万米ドル(約11億円)、約10億5,000万円)のギャンブル債務の回収を求めた申し立てを退ける判決を下した。

報道によれば、被告リー・フーククン(Lee Fook Kheun)がレストランを経営するイポー(Ipoh)の高等裁判所は、RWSがこの債務を回収できないと判断した。その理由は、マレーシア法の下で無効かつ違法とされる賭博取引に基づく債務であるためだ。裁判官はまた、賭博債務は公共政策の観点からマレーシアで法的に強制できないと再確認した2025年の連邦裁判所(Federal Court)判決に縛られているとも述べた。

FMTによると、RWSは2021年にイポー高等裁判所に請願を提出した。その後、リーは、クレジット施設(信用供与)を装った賭博債務の回収はマレーシア法上、執行不可能だとして請願に異議を唱えた。

裁判官は、賭博債務は「名誉上の債務」であり法的に執行できないと判断し、さらにマレーシア法が外国判決に優先すると付け加えた。

「この裁判所は、マレーシアの公共政策に反する外国判決を執行するためのゴム印ではない」と同氏は述べた。

FMTは、裁判官がリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)に対する訴訟費用の負担を認めなかったと報じた。