マルセイユ行政裁、パルトゥーシュの11年コンセッションを取り消し

ベルク=シュル=メールのカジノをめぐる法廷闘争に続き、フランスのブーシュ=デュ=ローヌ県にあるラ・シオタ市営カジノが、ベルギーのグラン・カジノ・ド・ディナン傘下インフィニティ・カジノと、パルトゥーシュ・グループの新たな対立地となっている。

マルセイユ行政裁判所第3室は、2024年10月にパルトゥーシュ傘下のプレネール・カジノに付与された11年のコンセッション(公共サービス委託契約)を無効と判断した。契約は2025年1月1日から開始予定で、2023年12月31日付で取り消された形となる。

新入札手続きにインフィニティが再び異議

最初の入札手続きが行政裁判所で無効とされた後、ブーシュ=デュ=ローヌ県庁とグラン・カジノ・ド・ディナン社の控訴を受け、ラ・シオタ市庁は改めて10年のコンセッション入札を実施した。2024年7月22日の応募期限までに入札を出したのは、既存運営者のプレネール・カジノ1社のみだった。

最初の勝訴を経て、インフィニティ・カジノはこの新たなコンセッションも行政裁判所で争った。ラ・シオタ市庁が示した入札仕様ではカジノ運営候補者の平等な扱いが担保されないとして、入札には参加しなかった。2024年6月末に自治体宛てに送付した書簡でグラン・カジノ・ド・ディナン社は、「公共調達への自由なアクセスと候補者間の平等の原則に違反しているため、入札手続きには参加しない」と説明している。争点の核は、カジノ建物の所有者であるパルトゥーシュ・イモビリエール(パルトゥーシュ・グループの子会社)が、プレネール・カジノとの賃貸契約締結で有利になり得る構造だった。

建物使用契約の平等性が最終争点に

『ジャーナル・デ・カジノ』の報道によると、裁判所は当初、この点だけではコンセッション全体の手続きを無効にするには不十分だと判断した。新たなコンセッション契約では、パルトゥーシュ・イモビリエと受託者(プレネール社を含む)との間で暫定使用契約を結ぶことが定められ、「コンセッション期間中、年額170万ユーロ(約3億1,900万円)でカジノ建物の提供を保障する」とされていた。裁判所はこの仕組みにより「プレネール・カジノ社を含むすべての候補者が建物について同じ使用条件に従う」と結論し、グラン・カジノ・ド・ディナン社の請求は一旦退けられた。

マルセイユ行政裁判所はこの契約について「当該施設は認可カジノ以外の用途には使用できず、消費税を除く年額170万ユーロ(約3億1,900万円)の基本料と、適用法定税率の消費税が別途課される」と認定している。

プレネール・パルトゥーシュ間の経済的近さが無効の決め手に

これらを踏まえ、裁判官は「プレネール・カジノとパルトゥーシュ・イモビリエの間には密接な経済的関係があり、前者が後者に支払う年額占有料も存在する。したがって、争われているコンセッション契約の当事者の1社であるプレネール・カジノは、建物がラ・シオタ市の所有であると契約上定められていた場合や、そもそも契約を締結していなかった場合とは、実質的に異なる条件で契約したものとみなすべきである」と判断した。

裁判所はこれが落札者の選定に根本的な影響を及ぼすとみなし、カジノ運営の場所は契約の重要な要素に該当するとして、契約仕様書第3条を「結論において決定的であり、他の規定と切り離せない条項」と位置付けた。その結果、「この条項の無効は、争われている運営契約の無効を必然的に意味する」との結論に至り、コンセッション全体が取り消された。

今回の決定を受け、ラ・シオタ市は市営カジノの運営について新たなコンセッション入札公告を近く発出する見通しだ。