キプロスに本社を置くオペレーター1xBetは、責任あるギャンブルとプレーヤー保護への取り組みを世界規模で強化するため、クリス・バード氏とキリノ・マンチーニ氏を戦略コンサルタントに起用した。
バード氏は、国際スポーツ、スポンサーシップ、戦略開発の分野で幅広い経験を持つ。1998年から2003年までマンチェスター・シティで最高執行責任者(COO)を務め、その後はJDスポーツで約30年にわたり非業務執行取締役、後にマーケティング顧問として関与した。
また、スポーツ旅行会社Sports Tours Internationalと、マンチェスター・シティの英雄の名を冠した慈善団体レヒーム・スターリング財団で、いずれも最高経営責任者(CEO)を務めてきた。同財団は、英国とジャマイカの若者の自立支援に焦点を当てている。昨年には、元マンチェスター・シティ所属でジョージア代表のスターギオルギ・キンクラーゼ氏が設立したKinkladze Globalに戦略顧問として加わった。
一方、マンチーニ氏はゲーミング法・規制分野の専門家であり、国際ゲーミング法マスターズ協会(IMGL)の前会長を務めた。現在も同協会の執行委員会メンバーである。
同氏は規制政策、コンプライアンス、国際市場における責任あるギャンブル基準の進展を中心に活動している。SBC Advisory PartnersとGamingLaw.euをいずれも創業した実績がその裏付けだ。マルタに本社を置く法律事務所WH Partnersのパートナーでもある。
今回の人事は、同社が事業を展開する35の法域全体で、グローバルな健全性・社会的責任への取り組みを強化するための継続的な施策の一環である。
両コンサルタントは、研究、政策対話、プレーヤーの安全性向上と持続可能な業界慣行の推進を支える実務的ツールを下支えする長期的な枠組みの整備に貢献する見通しだ。
1xBetの継続的なリポジショニング
今回の起用は、西欧、アフリカ、中南米など複数地域で責任あるギャンブル体制を検証する独立委託研究プログラムである1xBetのPlayer Protection Index Seriesの成果を踏まえたものだ。
両氏は、1年弱前に戦略顧問に就任したサイモン・ウェストベリー氏に続く起用となる。バード氏のマンチェスター・シティでの経験は、シェフィールド・ユナイテッドで管理部長を務めたウェストベリー氏と同様に、同社の戦略顧問陣におけるサッカー色の路線を引き継ぐ形となる。
ウェストベリー氏の加入以降、同社はフランスの強豪で現チャンピオンズリーグ覇者のパリ・サンジェルマン(PSG)とのパートナーシップを更新したほか、MIBRのVALORANTチームのスポンサードを通じてeスポーツ分野でも地位を強化してきた。
バード氏とマンチーニ氏が戦略顧問陣に加わったことで、規制市場へのリポジショニングを続ける1xBetの今後の動向に、iGaming業界関係者の注目が集まりそうだ。