Table Trac の直近の幹部体制刷新は、新技術開発を加速させ、ゲーミング業界での同社の認知度を高めると、新CEOが語った。
「市場のニーズに追随する上でもともと極めて機敏だった会社が、さらに機敏になり、アップグレードも速まる」と、CFOを兼任しつつ1月にCEOへ就任したランディ・ギルバート氏は予測する。「我々は最先端に立つ」
ギルバート氏は、3月に発表されたAI対応「Table Trac Table Games Manager/Trainer」のような技術進化が加速する背景として、創業者で前CEOのチャド・ヘーン氏が社長兼最高技術責任者(CTO)として残り、1995年に Table Trac を創業した原点のビジョンに専念できる体制になっていることを挙げた。
ヘーン氏もこれに同意した。「この判断を支持する以上の言葉はない」と同氏。「おかげで技術に集中できるようになった。Table Trac とその将来の価値機会にとって大きな利点だ。技術は私にとってずっと第一の愛である」
ギルバート氏は Table Trac の初期メンバーではなかったが、金融のベテランとして、当初からの株主の一人だった。本社はギルバート氏の居住地でもあるミネソタ州ミネトンカにあり、同氏は株主総会や外部監査人としての関わりを通じてヘーン氏と知り合った。ヘーン氏からCFOポストが空くと連絡を受け、2018年に同職に就いたという。
「Table Trac においては、他者が模倣する存在でありたい」と新CEO。「我々のシステムを、他社が『あれが欲しい』と思うシステムにしたい。新機能・新開発を、他社が追いかけたくなるものにしたい。我々は業界に対する知的財産(IP)の送り出し手であるべきだ」
ギルバート氏によれば、同社は1月以降、Table Games Manager/Trainerを含む3件の特許を出願しており、年間7〜9件の出願を目標としている。「業界では技術の進化が一気に速まった。この3年は、ハイパードライブ状態にあるように感じる」と同氏は付け加えた。
同氏は、同社が抱える課題として認知度の低さを挙げた。
「市場は必ずしも我々を認識していない。我々がレーダーの下を少しくぐって歩んできたからだろう」と述べ、Table Trac は部族カジノと商業カジノの両運営を管理できる初のカジノ管理システムを生み出したと強調した。「我々に追いついた時点で、皆は『ああ、Table Trac は小さな会社だ』と口にした。人々がそう言わなくなる日が来るのを楽しみにしている」
Table Trac の管理システム群とキオスクは、商業オペレーター100社超、部族40超を含む300以上のカジノで利用されている。Table Trac のシステムは主要な第三者のソフトウェア・ハードウェアと連携し、プレイヤー・トラッキング・データ、スロットとテーブルゲームの会計、キオスク・プロモーション、金庫(ケージ)管理を提供する。
「ゲームを買いたいならライバル企業へどうぞ、と世界に知ってほしい」と、ギルバート氏はスロット製造大手のIGT、Light & Wonder、コナミ、アリストクラット(Aristocrat)の名前を挙げた。「しかし(カジノ管理)システムが必要なら、ゲームと抱き合わせで買わないでほしい。……プレイヤーを呼び込むためにゲームを選び、プレイヤーが何をしたかを理解するために(管理)システムを選ぶべきだ」
同氏は、米国市場とその先での成長を追求したいと述べた。「市場は気まぐれな相手で、手にできる分は限られている。我々はまだその限界に達していない。米国での取り分をきちんと獲得し、もう少し多く取りに行くことを徹底したい。その後で他市場に目を向ける」と語った。また、中南米での存在感も拡大できるとし、「それから、ヨーロッパとアジア全域がある」と付け加えた。
「我々のシステムで、さらに多くのことができると考えている。米国だけでなく世界で最高峰のシステムになれる」