【本文】今週のウェストミンスター(Westminster)でのギャンブル広告を巡る議論に先立ち、英国ギャンブル・ゲーミング評議会(British Gambling and Gaming Council、BGC)のグレイン・ハースト(Grainne Hurst)最高経営責任者(CEO)は、議員らに慎重な対応を促した。
この木曜日に予定されている議論は、バックベンチ・ビジネス委員会(Backbench Business Committee)が主催し、ハレソウエン選出のアレックス・バリンジャー(Alex Ballinger)議員と、ワージング・ウェスト選出のベッキー・クーパー(Dr Beccy Cooper)議員の2名が提案したものである。
より重要なのは、バリンジャー氏とクーパー氏の両名がともにギャンブル改革の支持者である点だ。両氏はギャンブル広告について特に声を上げており、マーケティングに対してより厳格なアプローチを支持する議論にも体系的に参加してきた。
昨年12月、クーパー氏はギャンブル改革に関する討論の中で次のように述べた。「業界のマーケティング慣行に対処するためには、規制的かつ立法的な手段が必要だ。子どもたちをギャンブル広告、スポンサーシップ、インフルエンサーによる宣伝の拡大から守らなければならない」
「前政権のホワイトペーパーについては聞いてきたが、これはこの公衆衛生上の危機に対処するための適切なロードマップを示すものではない。また、ギャンブルの広告、スポンサーシップ、現代的なマーケティングについても十分に扱っていない」と述べた。
「ホワイトペーパーの見直しと、新たなギャンブル法案の時期設定に目を向ける必要がある」と述べた。
その後まもなく、バリンジャー氏は1月の議論に参加した。テーマはギャンブル被害と若年層の保護で、同氏はソーシャルメディアが未成年者に広告を見せる最大のリスクを圧倒的に隠していると強調するとともに、政府に対してマーケティングへのより強い規制を行うよう求めた。
「コンテンツマーケティングの自主規制には実際に問題がある」と同氏は述べた。「広告基準局(Advertising Standards Authority)には、ギャンブルのマーケティングコミュニケーションを明確にその旨と分かる形にすることを求める『広告実務委員会(Committee of Advertising Practice)』の行動規範がある。しかし、その遵守が繰り返し見られていない」
「証拠は明白だ。世論はギャンブル広告にうんざりしており、その点は明らかである。政府には、ギャンブル改革に関する超党派議員団の報告に耳を傾けてほしい。同報告には、特に若年層への影響を踏まえ、最も有害な広告形態の制限に関する提案も含まれる見通しだ」と述べた。
しかし、あらゆる政治的論争と同様に、綱は両側から引かれている。ポリティクスホーム(PoliticsHome)への寄稿で、ハースト氏は、認可された部門が担う責任と、英国で同部門が直面する最大の脅威――闇市場――を認識する、バランスの取れたアプローチを求めた。
BGCのCEOは主張を適切に伝えるため、世界的なマーケティング情報会社WARCによる調査を引用した。同調査は、違法業者の目立ち方について非常に懸念すべき結論を示している。
合法事業者によるマーケティング支出は、2026年に92億ポンド(約1.9兆円)へと9.2%減少する見通しだ。一方、同社は規制外事業者の広告支出が今後2年間で32%増加し、2028年までに10億ポンド(約1,890億円)を超えると予測している。
英国の多くの認可事業者は、リモート・ゲーミング・デューティ(Remote Gaming Duty、遠隔ゲーミング税)が21%から40%へ引き上げられるため、現在、ギャンブル関連支出を削減している。そのため、認可事業者の広告シェアは引き続き低下し、違法事業者のシェアは拡大し続けると推測できる。
それがWARCの結論でもあり、同機関は、認可事業者が2028年10月までに広告支出の50%未満を占めると予測していると指摘している。
「動きの方向性は明らかだ。規制下の企業は広告を縮小しており、有害な闇市場は急速に拡大している。これを見れば、政策立案者は一時立ち止まるべきだ」とハースト氏は付け加えた。
このような動きの方向性が見込まれる中、英国政府はプレーヤー保護と過剰規制の間で絶えず釣り合いを取るという微妙な課題を抱えている。その旅路の残りの第一歩は、木曜日に予定されている広告論議で始まる。