UKトートグループは、英国ギャンブル業界で最も著名な人物の一人を迎え入れた。元Rank Group最高経営責任者のジョン・オライリー氏を、非執行取締役として任命した。

オライリー氏は来月初めに創業98年となる同社に加わる予定で、これは3月に競馬統括団体Weatherbysの会長に就任して以来、2026年に入って2度目の大きな動きとなる。

同氏は競馬、賭博、ゲーミング分野で35年超の経験を有しており、今年1月末にRank GroupのCEOを退任したばかりだった。

その際、iGaming Expertに次のように語っていた。「正直なところ、辞めることを考えたことは一度もなかった。これまで携わってきたどの役職においても、常に自分は世界で最高の仕事をしていると思ってきた」

「私は5月で66歳になるが、いまだに20代のような気分だ。今も週70時間働いており、エネルギーはまだたっぷり残っている。だが今こそ身を引く時だと分かっている」

そのエネルギーは今、トートグループに向けられることになる。同グループは、英国の事業者間でマーケティング予算が縮小する中でも、有力なラグビーリーグクラブであるWiganウォリアーズとの提携を発表している。

オライリー氏が就いてきた業界での主な要職には、1992年から2011年までの約20年間にわたるLadbrokesの常務取締役、2011年から2015年までのGala Coral Groupマネージング・ディレクター、そしてTelecityGroup(2007年〜2016年)とWilliam Hill(2017年〜2018年)での非執行取締役などがある。

就任にあたり、同氏は次のように述べた。「ギャンブルと競馬に深く関わってきた多くの人々と同じく、私も長年トートとの様々な縁があり、良い思い出を持っている」

「トートには100年の歴史があるが、英国とアイルランドはもとより世界中の競馬の未来において、非常に価値のある役割を果たせると信じている」

「トートには近年の革新と成長という印象的な実績があり、プール商品のさらなる強化と国際的な提携の深化を通じて、トートの最良の時代はこれから来ると確信している」

「UKトートグループの取締役会に加わり、トートの今後の成功を後押しする機会を得られたことを大変うれしく思う」

トート取締役会に新たに加わるオライリー氏

オライリー氏は、ここ数週間で経営陣に何かと入れ替わりのあったトートグループ取締役会の最新の顔ぶれとなる。

ちょうど1週間ほど前には、最高執行責任者のデイブ・ハモンド氏が、就任から8か月、グレーター・マンチェスターに本社を置く同社での在籍3年を経て退社した。また、元KPMGのアンドリュー・ウィアー氏も最近、非執行取締役に任命されたばかりである。

オライリー氏がトートグループに加わるのは、トートの主要事業である競馬というスポーツが持続的な圧力にさらされている時期と重なる。昨年の増税を巡る議論に至る過程で、競馬とギャンブルの関係は緊張をはらんだものとなった一方、同スポーツは今も競馬賭博賦課金、スポンサーシップ、メディア権料による財政支援に依存している。

もっとも、このスポーツは最悪の増税は免れており、今年のリモートゲーミング税(RGD)増税、来年の一般賭博税(GBD)増税のいずれの対象からも除外されている。

UKトートグループ会長のジョン・ウィリアムソン氏はこうコメントした。「ジョンをUKトートグループの取締役会に迎えることを嬉しく思う」

「ベッティング業界で最も経験豊富で尊敬される指導者の一人として、ジョンは特に商品開発と顧客体験の面で、トートチームに貴重な支援をもたらしてくれるだろう」

「今月初めに取締役会に加わったアンドリュー・ウィアーとともに、ジョンをチームに迎えられることを大変嬉しく思う」