エヴォークとバリーズ・イントラロットの間で買収協議が行われていることが、正式に確認された。

エヴォークによる公開開示で、バリーズ・イントラロットの取締役会が承認したものだ。 それによると、エヴォークの全発行済み株式と、発行予定株式の買収について、協議が進んでいるという。 買収価格は1株50ペンスである。

4月17日時点で、LSE上場のギャンブルグループは、発行済み株式が4億5,000万株だった。1株50ペンスで計算すると、買収額は約2億2,500万ポンド(約485億円)となる。 発表を受け、エヴォークの株価は上昇し、42ペンス前後で推移している。これは1か月ぶりの高値水準だ。

バリーズ・イントラロットは、提案の条件を変更する権利を留保している。 なお、変更がある場合でも、そうした提案を確認する期限は5月18日となっている。

この買収により、バリーズ・イントラロット傘下に3つの主要ブランドが加わる。 エヴォークのiゲーミングプラットフォームである888カジノとミスター・グリーン、さらに英国最大の店舗型ブックメーカーであり、オンラインでも大きなブランドを持つウィリアム・ヒルである。

ただし、これには多額の負債も伴う。エヴォークは、2025年上半期の中間決算で18億ポンド(約3,876億円)の赤字を計上したと報告している。(H1 2025 Interim Results.pdf

2025年末、エヴォークは、モルガン・スタンレーとロスチャイルド・アンド・カンパニーの支援を受けて戦略見直しを進めていると確認した。 その際に、売却観測も強まった。

この状況はさらに悪化した。エヴォークが2025会計年度の決算発表を4月29日に延期したためである。これは、ここ数年の例年より1カ月遅い発表となった。

戦略的見直しに関するニュースは、英国の秋季予算発表の直後に伝わった。 財務相レイチェル・リーブス氏が、リモート・ゲーミング税が4月から21%から40%に引き上げられると確認したためである。

予算発表に先立ち、エボークはウィリアム・ヒルの国際展開を縮小する方針を決めた。 同ブランドは13市場から撤退し、主に英国に注力する。 しかし、その後に国内市場でさらに200店舗が閉鎖されることが確認された。

バリーズ・イントラロットにとって、その利点は明白である。 英国だけでなく、イタリアなど他の主要な欧州市場でも主導的地位を得られるからだ。 エボークは最近、規制が新たに整備された制度の下で、同国で70万ユーロ(約1億円)のライセンスを取得した。