2月、トゥルイスト・セキュリティーズ(Truist Securities)のアナリスト、バリー・ジョナス(Barry Jonas)氏は年初のゲーミング株について見解を示した。ゲーミング市場には一貫した動向があるものの、予測市場に対する投資家の警戒感を背景に、同株はなお軟調だというものである。

4月21日の新たなリポートで、同アナリストは見解を改めて強調した。ゲーミング株は依然として投資家の人気を得られていないものの、業界の一部では安定化の初期兆候が見られるというものである。

最も厳しい状況は依然としてラスベガスに集中していると、ジョナスは説明した。ストリップは成長に苦しみ、地元客向けのカジノは短期的な「特異な要因」に直面しているという。

ジョナス氏は、自宅近くに滞在したいと考える顧客が、地域型カジノ運営会社の恩恵を受けると主張した。同社は第1四半期の決算発表に向けて「最も優れた体制(best setup)」を整えているという。同アナリストは、チャーチル・ダウンズ(Churchill Downs)とモナーク・カジノズ・アンド・リゾーツ(Monarch Casinos & Resorts)を自らの推奨銘柄として強調した。

オンラインギャンブル、より不安定

ジョナス氏はさらに、オンラインギャンブルは「引き続き厳しい状況にある」と説明した。オンラインスポーツベッティングの拡大と予測市場の台頭に挟まれているためだ。景気全般や原油価格への懸念も、ゲーミング株全般のセンチメントを圧迫している。

大規模なイベントでさえ、ラスベガスの業績を完全には押し上げられなかった。14万人が参加した大規模な建設・土木機器見本市(CON/AGG)も、ストリップ地区のキャッシュフロー改善にはほとんど寄与しなかった。

ジョナス氏は、稼働率と観光客数が第1四半期に底を打ち、1室当たり収益(RevPAR)が5%上昇したと指摘した。

それでも、彼はレジャー旅行分野の継続的な軟調さを指摘した。「低価格帯で広く知られている課題、国際訪問者の減少、そして価値認識の問題を考慮すると、レジャー部門全体の軟調さを相殺するには不十分だったと当社は考えている」とジョナス氏は述べた。

オペレーターの調整

シーザーズ・エンターテインメント(Caesars Entertainment)とMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM Resorts International)は、価格への懸念に対応するため、価値重視のホテルパッケージを導入した。

「それでも、これがどの程度の上振れをもたらすかはなお不透明だ」とジョナス氏は付け加え、第2四半期の動向が注目すべき重要なポイントになると指摘した。

ラスベガスのホテル料金は一様でなく、年初に軟化した後、3月に改善し、4月に再び下落した。その後、5月と6月には回復した。

企業活動について言及する際、ジョナスはシーザーズ(Caesars)の株式に触れた。同社株はファンダメンタルズ(基礎的条件)よりも買収観測によって動いている。

「関係当事者のレバレッジ(負債比率)が高いことを考えると、こうした取引はいずれも複雑なものになると見ている」と同氏は述べ、規制当局の精査も厳しくなる可能性が高いと付け加えた。

地域型カジノの底堅さ

ステーション・カジノズ(Station Casinos)は改修工事の影響で一時的な圧力を受けている。一方、ボイド・ゲーミング(Boyd Gaming)のデスティネーション型施設では業績にばらつきが見られる。それでも、地域需要は依然として堅調で、ケイデンス・クロッシング(Cadence Crossing)といった新規開発によって支えられている。

ジョナス氏は、ペン・エンターテインメント(Penn Entertainment)やボイド(Boyd)のような地域事業者に加え、モナーク(Monarch)とチャーチル・ダウンズ(Churchill Downs)にも言及した。同氏によれば、ケンタッキー・ダービーはキャッシュフローに1,500万〜2,000万ドル(約24億〜32億円)を押し上げる可能性があるという。

広範な不透明感が続く中でも、ジョナス氏は地域の底堅さは主に「消費者の間で続くダウントレード(trade-down、より安価な商品への切り替え)活動」によって支えられていると述べた。一方、ラスベガスはなお出遅れが続いているという。