マカオの2つのカジノ・コンセッショネアで約20年にわたって要職を歴任してきたグラント・ボウイ氏が、オーストラリアのカジノ大手Star Entertainment Group Ltd.の非業務執行取締役兼「オブザーバー」として取締役会に就任した。
ボウイ氏の新たな役職は木曜日、オーストラリア証券取引所への届け出で発表された。Star Entertainmentによれば、就任は「すべての規制当局および行政当局の承認取得を条件とする」。
12月にStar Entertainmentの会長に就任したスー・キム氏は、「ボウイ氏を取締役会に歓迎する。戦略目標の達成とThe Star[Entertainment]の持続可能な将来の構築に向けて、共に取り組めることを楽しみにしている」とコメント。ボウイ氏は観光、ゲーミング、ホスピタリティで40年超の経験を持つと述べた。
Star Entertainmentの株主は、米Bally's Corp.が主導する総額3億豪ドル(現在の為替で2億1,520万米ドル)の救済パッケージを6月に承認しており、Bally'sは同豪社の筆頭株主となっている。キム氏はBally'sの会長も兼務する。
Star Entertainmentは今月初め、豪ブリスベンのカジノ「The Star Brisbane」が立地する敷地を保有するDestination Brisbane Consortiumの持分50%の売却を完了したと発表している。
売却後、Star Entertainmentは同カジノの運営を継続し、「カジノ運営フィー」を受け取る。
同社はまた、豪ニューサウスウェールズ州の「The Star Sydney」カジノ・コンプレックスも運営している。
ボウイ氏は2003〜2007年にWynn Resorts (Macau) Ltd.の社長兼ゼネラルマネジャーを務めた。この期間にはWynnブランドのマカオ市場初のカジノ・コンプレックス「Wynn Macau」(2006年9月開業)の建設期間も含まれる。
その後、ボウイ氏は2008年8月、マカオのゲーミング・ライセンス保有会社MGM Grand Paradise Ltd.に社長として参加。MGMグループがマカオでの初のカジノ施設「MGM Macau」を2007年12月に開業してから約8か月後のことだった。
ボウイ氏はMGM Grand Paradiseの親会社MGM China Holdings Ltd.の最高経営責任者(CEO)を2020年8月に退任した。在任中は2011年の香港証券取引所への新規株式公開(IPO)や、2018年2月の同グループの「MGM Cotai」開業を指揮した。
マカオに移る前は、オーストラリアのPark Place Entertainment Corp.で16年間勤務し、ゲーミング、総合ファイナンス、ホテル運営で要職を歴任した。