投資銀行大手ジェフリーズ(Jefferies)は、マカオのカジノ業界の第1四半期の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)マージンが「厳しく、2025年第4四半期と同水準」になると予想する。
第1四半期の総ゲーミング収入(GGR)は、政府データで前年同期比14.3%増となったが、「牽引役はVIPであり、プロモーションと競争圧力は残る」と、アナリストのアン・リン、ジンジュエ・ペイの両氏は火曜日付のノートで指摘した。
マカオの6つのゲーミング権事業者の第1四半期決算シーズンは今月下旬から始まる。
ジェフリーズは、年内の残り期間について市場全体として「地政学的問題が市場センチメントに重くのしかかっている」と指摘した。
「2026年のGGR成長率は6.8%と予想しており、市場予想の6%を上回る」とも付け加えた。
同社は、第1四半期のEBITDAマージンの首位を Sands China が30%で占め、最下位が SJM Holdings の15%になると予想する。
ジェフリーズは Sands China について次のように述べた。「同社は引き続き、マージン最適化よりもEBITDAの絶対額確保に注力している」
同社はさらに「回復ペースは四半期ごとに変動し得るが、Sands China の経営陣は調整後EBITDAの年率換算27億ドル(約4,050億円)の目標を引き続き追求している」と指摘した。
同行によれば、この内訳は、同グループのコタイ物件「ザ・ロンドナー・マカオ」と「ザ・ベネチアン・マカオ」からそれぞれ約10億ドル(約1,500億円)、「ザ・パリジャン・マカオ」と「ザ・プラザ・アット・フォーシーズンズ・マカオ」からそれぞれ約3億ドル(約450億円)、ダウンタウンのカジノ・ホテル「サンズ・マカオ」から約1億ドル(約150億円)となっている。
ジェフリーズは Sands China 経営陣のコメントを引用し、「重点は、マージン改善ではなく、これらの絶対EBITDA目標の達成にしっかり置かれている」と述べた。
同行は、SJM Holdings の第1四半期のEBITDAマージンは他の5事業者に後れを取る可能性が高いものの、15%になるとみる。これは前年同期比で2ポイント増、前期比で5ポイント増となる。
SJM Holdings の調整後EBITDAマージン見通しは「サテライト・カジノの閉鎖から恩恵を受ける」とジェフリーズは指摘した。
同社は、マカオの一部カジノ施設の経済価値が現地ゲーミング権事業者のライセンスに乗る第三者投資家と共有される旧制度への依存度が最も高かった。同制度は昨年第4四半期末までに廃止されている。
マカオ事業者の第1四半期GGR市場シェアについてジェフリーズは、Sands China が前期比1.2ポイント増の25.9%、Wynn Macau が同0.4ポイント増の12.6%とシェアを伸ばすと予想する。
シェアを落とす見通しは、Galaxy Entertainment Group が前期比1.6ポイント減の20.3%、MGM China Holdings が同0.4ポイント減の16.2%、SJM Holdings が同0.6ポイント減の9.9%。
「Sands China は春節の恩恵を受けた可能性が高く、Galaxy Entertainment は2025年第4四半期の過去最高水準の市場シェアから正常化しつつある」とジェフリーズは記した。
同社は Melco Resorts & Entertainment の第1四半期GGR市場シェアについてコメントしていない。他事業者のデータから逆算すると、Melco Resorts の第1四半期シェアは15.1%、前期比1.0ポイント増となる公算が大きい。